「三代地獄交通機関」

2012.01.14

旅のなかでも、とくにつらいルートは、旅人の間で「三大地獄交通機関」として語り継がれていた。一日乗ると、必ず骨折者がひとりは出る中国のジャンピングバス、一日乗ると熱射病で何人かが倒れるスーダンの炎熱列車、半日揺られると立つこともできなくなるパキスタンのバイブレーションバスである。こんなことを書いても誰ひとり褒めてはくれないのだが、この三つの交通機関すべてに僕は乗ってしまっていた。しかし三大地獄交通機関に匹敵するようなルートは、アジアのそこかしこに転かっていた。

[注目サイト]
西鉄イン天神 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad347335/

淡路島周辺の民宿一覧 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/a/minshuku/280000/LRG_281700.html

ロイヤルパークホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad381123/

乾季なら砂ぼこりに苦労する程度ですむ道も、雨季になると天を仰ぎたくなる悪路に変身してしまうのがアジアの道でもあった。高く晴れあがった東京の秋空を眺めながら、僕の脳裡には、ラオス、中国、カンボジア、タイ、インド……といった国々の風景が浮かんでくる。いつ故障が直るともわからないバスの脇で眺めた雲南の茶畑。揺れに備えて前の背もたれを握る手に力を込めながら見つめた長江の流れ。身動きがとれないバスの窓に映るチベットの山並み……。世界遺産に登録されてもおかしくないような雄大な眺めも、いつもバスの窓に合わせて四角く区切られているのだった。