日本車メーカーもこのグローバル経営のなかに必然的に巻き込まれてきた。マツダが96年にフォード傘下に入ってフォード流の経営転換をスピーディーに進めたことは、周知の事実である。「結果論として、マツダのフォード傘下入りは時期的にも恵まれた。フォード流は資本の論理で、広島城下町も含めて、コスト意識を変革し結果を出さねばというようにマツダの風土を変えた」と、当時マツダで広報担当専務だった米倉秀和マツダクレジット会長は言う。トヨタの会長も、グローバル経営の構築には情実型経営からの脱皮、資本の論理を押し出していく必要があると、次のように言う。「日本企業全体が、その根底にあったのは情実型、浪速節型の社会だったし、トヨタもそうだった。ヒトやモノが国境を越えていく時代になると、こうしたものは払拭されていかざるを得ない。経済合理性、つまり資本の論理をはっきり出してやっていく時代が日本にも来るのだ」「これからの企業業績は、連結重視。カネもヒトも地球全体で見てやっていかなければいけない。地球儀の上で日本人だけが集団になって動き回っているというのは異様な姿で、そういうことは許されなくなってくる」
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