コインパーキング経営の解釈

2011.06.20

病院の駐車場はどうか。ホスピタリティーの源という意味で、厳密にいうならサービス産業の側面を有しているが、通常、その類には入れない。特に国立病院の場合は、私立とは違い国有地であるため、駐車場の有料化にはなかなか踏みきらなかった。しかし、昔はスリッパを一〇円で貸しだしていたのである。スリッパで一〇円を取りながら、重さ一トン以上で面積二万七五平方メートル、三坪以上の土地を占有、しかもガソリンが七割以上入っている危険物に“タダ”の特権を与え、スリッパが有料はおかしいと主張、これも有料化が図られた要因のひとつである。「しかし、サービス業以外は、受益者負担が原則だと思いますね。都内のある病院では一時間八〇〇円となっています。歩いてくる方、タクシー利用の方には、何の恩恵もない施設をつくるわけです。それだけの設備投資をして駐車場を用意したのだから、応分の負担はしてくださいという発想ですね。その代わり、回転数は早いです。比較的、待たずにスッと入れます」これら事例を網羅的に眺めれば、互いに、ほかの利用客のことを考えながら駐車場を使用しましょうという姿勢が、その根本にあるのがわかる。駐車場問題を考える時、もっとも大事なのがこの点なのだ。

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