形成外科における診療で非常に多いものにキズあとやそれによるひきつれ、やけどのあとなどがあります。キズあとも小さなものから広い範囲のもの、あるいはそれがひきつって運動障害を生じているものなどがあります。やけどやけがによるキズあとをきれいに治すのは形成外科の最も基本的なテクニックで、皮膚をどのようにしてきれいにするかということは、形成外科や美容外科をやっていく上で基本的な技術だと思います。美容外科をはじめる前に形成外科を10年ほど経験したほうがよいと私が考えているのはこのような理由です。大学を出てすぐに美容外科をはじめたり、内科や婦人科から急に美容外科をやり出すような医師も多いのですが、私は皮膚を扱う基本がわかっていないのではないかととても不安を感じます。やけどのあとやキズあと、ひきつれなどをきれいに治すためには、どのような肌の人がきれいなキズになりやすいのか、どのようにひきつれを治せば最も目立たないかなど正しい知識と豊富な経験が必要です。