「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」。知らない人がいないといっていいほどの、あまりにも有名なカステラの文明堂のキャッチコピー。1937(昭和12)年、電話帳に掲載するために創業者自身が自分で考案したものといわれる。かれこれ70年近くも前のことだ。どうすれば消費者の心をつかめるか、必死の思いで考えればいいフレーズが出てくるものである。自分がモノを買う立場になってみれば、選択基準がいろいろあるように、いまの消費者をひとくくりにすることは不可能に近くなってきた。
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何より「安さ」を選択基準にする人もいるだろうし、「ブランド」で選ぶ人もいる。「接客態度」や「アフターフォロー」に比重を置いている消費者も少なくない。あるスポーツクラブでは、定期的に会員からアンケートなどをとるとともに苦情を受け付けている。多くは会員のいいっぱなしになるのだが、そのスポーツクラブは、「では、こういう改善をします」「この点を改善しました」という事後報告までしっかりと行い、会員の信頼感を得ている。このように、消費者が商品やサービスを購入しようというとき、選択基準や動機は一律ではない。