さまざまな支援プログラム

2011.06.27

個人レベルでは、理論的研究において、異文化接触・体験にともなう人間の成長・発達を、認知、自己・他者概念、言語とコミュニケーション、文化の習得と適応などの側面から解明がめざされる。これは、異文化の間で展開する人間形成を「そこにある何か」「そこで起きる何か」といった事実に注目しながら、発達の諸側面を個人レベルで理解していこうという試みである。なお、これらの発達の諸特性は、実際には、複雑にからみ合いながら展開するひとつのプロセスである。したがって、個々の側面を追究するにしても、発達全体の視点から常に捉え直して研究を進める姿勢が必要であろう。他方、個人レベルの実践的研究では、文化の狭間における個人の発達に関する知見をもとに、望ましい成長へ向けた支援の手立てが検討される。そこでは、認知、自己・他者概念、言語やコミュニケーション、ものの考え方や行動様式の違いなど、文化的な不連続にともなう発達への諸影響に対応した支援プログラムの開発がめざされる。(2)集団レベルでは、人間形成に及ぼす異文化の接触や体験の影響が諸社会集団のレベルで解明される。異文化の間の人間形成の問題が、意図的、計画的な働きかけを行う保育・教育機関の学習・生活集団において営まれるフォーマルな教育、あるいは、家族、仲間、地域の集団において展開するインフォーマルな教育など、具体的な文化実践の場において検討される。また、そうした理論的な研究成果にもとづいて、実践的研究では、異なる文化といかに関わって生きていくのかという観点から、保育機関や学校では、たとえば、言語教育、異文化理解教育、外国人児童生徒教育などの学習指導(カリキュラムと指導方法)、生活指導などが改善され、また、家庭や地域においては、家庭教育、社会教育、ボランティア、地域での受け入れなど、さまざまな支援プログラムの開発が行われることになる。

[関連情報]
保育士・幼稚園教諭の専門学校|三田のセイトク 聖徳大学幼児教育専門学校
http://www.seitoku.jp/kttcsu/